- 言霊 ―コトダマ―
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世界設定: 紅
言霊 ―ことだま― ※永久凍結
- ――妖(あやかし)。町の澱みが生んだ、この世の非常識。
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人知れぬ闇にうごめくモノ。
ひとのこころが生み出す闇。
力なき者には、見ることはおろか、その存在を感じることすらできない。
それは、餓えた心、猛る心、嘆く心をその身にかかえ、町を彷徨う。
時に人を怨み、時に欠けた心を埋めようと、悪さをする。
山と海に挟まれたまち、ここ比良木町(ひらきちょう)では、怪奇事件が後を絶たなかった。
常識の力、警察ができるのは、失踪者・被害者の数を数えることだけ。
妖に対するのは、同じ非常識の力を宿す者しかいないのだから。
- ――退魔師。人でありながら非常識の力を宿し、妖を祓う者。
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少年と少女たちは、つたないながらも退魔を生業とし、闇に立ち向かっていた。
戦う術がなくとも、その拳で抗う者。
力が悪しきことに使われるのを許せぬ詠い手。
古き血を宿す、退魔師の正統な後継者。
己の身体で姫を護る従者。
彼らの胸に宿るのは、言葉。
かつては誰もが持っていた、単純で真っ直ぐな想い。
けれど、だからこそ忘れてしまいそうになる。
そんな……たいせつな、ちから。
- ――古く、それは『言霊』と呼ばれた。――
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言葉は力
紡ぐ詩は心に響く
詠え高らかに
失った何かのために
大切な何かを失わぬように…―
コト始め
2004/11/21 【言霊〜私の声は何処ですか〜】 収録
- 01、心に響く歌声よ
- ●著者: 紅 / イラスト:酉
- 小鳥遊 真咲(たかなし まさき)は比良高の二年生。一見、何処にでもいそうな少年だが、言葉に宿る思いを力に変える言霊遣いの末裔だ。
ある日、友人の陽が妙な噂を持ってきた。歌唱コンクールの迫るこの次期に、歌う者だけがかかる奇妙な風邪が流行りだしたという。
そこに人為的な臭いを感じた二人は調査にのりだした。
- 02、詩(うた)を忘れた言霊使い
- ●著者&イラスト: 酉
- 俺、朝田 裕也は“非常識なモノが視えるだけ”のいたって普通の高校生活を送っていた。
夏の終わり、言霊遣いの本家から依頼があった。分家で落ちこぼれた俺に、姫君の退魔を手助けしろと来たもんだ。
しかも、姫さんは妖怪に声を奪われたとかで力を使えない。代わりの武器を用意してあるらしいが……なぁ。どうして、俺に当たるんだ。
2006/02/19 『言霊1.5〜ただいま〜』 初出
- 03、ただいま
- ●著者&イラスト: 酉
- 我らが言霊レンジャーの熱血情報捜査官、館川 陽(たてかわ みなみ)は今日もオカルト事件を求めて町を歩いていた。
怪奇のあるところ妖あり。妖あるところ、正義の影あり。
途中に出合った由紀姫と共に、噂が本物かどうか調べに向かう。
そこで陽がみたのは、三年前に命を亡くした妹の姿だった。
2006/02/19 『パペット・マスター』 初出
- 外伝、パペット・マスター
- ●著者: 紅 / イラスト:酉
- 人形遣い(パペット・マスター)。芸術品とも呼べる人形を造り出し、操る者。
如月 凛(きさらぎ りん)は、人形遣いに追われながら、ある品物を届けるために極東の島国までやってきた。
そこで“人ではない”少年、クロと出会う。巻き込むまいと、凛はクロを遠ざけようとするのだが…。
退魔のヒト
言霊レンジャー≫
- 館川 陽 (たてかわ みなみ)
- 比良木高等学校、二年生。
能力者の家系ではないが、「見える」人間。
- 「はっ、やろうってのかよ?
……真咲は下がってな、喧嘩(こういうの)は俺の役目だ」
- 好きなもの: 辛い食べ物・機械・美人
嫌いなもの: 味の薄いもの・甘いもの・妖・態度のでかい退魔師
得意科目: 化学・体育
苦手科目: 特になし(成績は悪くはナイ)
- 小鳥遊 真咲(たかなし まさき)
- 比良木高等学校、二年生。
言霊遣いの分家、その裔(すえ)として生まれる。
- 「けどさ、携帯って怖いよな。……言葉が遠くに届くから」
- 好きなもの: 和食・甘味・難しいパズル
嫌いなもの: 機械の中身・柑橘系の果物
得意科目: 歴史・国語
苦手科目: 理系・体育
- 長谷倉 由紀 (はせくら ゆき)
- 比良木高等学校、一年生。
夏の終わりに転校してきた少女。
口が聞けず、いつも赤いマフラーを巻いている。
- ――でも本当は、『ありがとう』と言いたかった。
- 好きなもの: あんみつ・ショッピング
嫌いなもの: 機械・コンピュータ
得意科目: 古典・歴史・体育
苦手科目: 英語・物理
- 朝田 裕也 (あさだ ゆうや)
- 比良木高等学校、一年生。
由紀の従弟であり、彼女の従者。
- 「ったく、何をやらかしたんだぁ。本家の姫さんは」
- 好きなもの: 良い妖
嫌いなもの: 努力と根性とネコ
得意科目: 特になし
苦手科目: 音楽
サポート≫
- 響 恭華(ひびき きょうか)
- 真咲と陽の中学時代の先輩。
頑固で一途、惚れたら盲目。
- 「もしもし? うん、あたし。あ、ごめん寝てた?」
- 天宮 冴(あまみや さえ)
- 比良木高等学校、保健医。
問題児たちのまとめ役。でも、放任主義。
- 「お前ら、ヒマだからってなぁ……」
退魔目録
オフセット
- 『 言霊2〜また、逢えますか?〜 』(絶版)
- ● 著者: 酉&紅 / イラスト:酉
- ● 2006/08/12(68P) ¥400
- ある少年は、大切な少女への想いを抱き。
ある少女は、大切な父へと想いはせる。
―――もう、逢えないと知りながら、何か出来ることはないかと。
前作の続編【ただいま】と外伝【パペット・マスター】の二篇を収録。
- 『 言霊〜私の声は何処ですか?〜 』(絶版)
- ● 著者: 酉&紅 / イラスト:酉
- ● 2004/11/21(68P) ¥400
- ある少女は、歌いたいが為に其れを求め。
ある少女は、詠えないが為に其れを奪われた。
―――力在る言葉、『言霊』を巡る2つの物語。
【心に響く歌声よ】【詩を忘れた言霊使い】の二篇を収録。
コピ本(準備号)
- 『 言霊1.5〜ただいま〜 』(絶版)
- ● 著者: 酉
- ● 2006/02/16(32P)
- “ねぇ、赤い雪って知ってる?”
それは、ひとつの噂。廃校に降る怨みの雪。
そこで見たのは、死んだはずの妹『館川 冬香』の姿だった。
――おにーちゃん。あたし、今なら何でもできるんだよ。
- 『 パペット・マスター 』(絶版)
- ● 著者: 紅 / イラスト:酉
- ● 2006/02/19(22P)
- ――言霊と同じ世界を舞台にした、別の物語。
人形遣い(パペット・マスター)。精緻(せいち)な、工芸品――いや芸術品とも呼べる人形を造り出し、操る者。
人形遣いに追われる女。彼女の前に現れた“人ではない”少年。
夜の闇にうごめく、非日常。
異録(いただきもの)
イラスト
- 画: Trop さん / 2005 春
- 『言霊使いは、冷徹であれ』
――何モノよりも、強くあれ。
- 画: Trop さん / 2006 4/6
- 『謎は俺が暴いてみせる』
――突撃名探偵? それともただの勘違い?
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